2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧

中国3G

今年も残り2ヶ月となった。中国通信界では、今年こそは3G(第三世代携帯)解禁といわれていた2005年だったが、話はどんどん伸びてゆく。そもそも去年も「今年は3G年!」などと言っていたはずだが。 海外ではすでに始まっている3Gが、どうして中国ではこ…

ポプラ社の絵本書店

日本の児童書大手ポプラ社の絵本書店が、北京にオープンした。戦後60年、初の日系書店で、北京の絵本専門書店としても初、さらに2003年に外資に書店経営が開放されて以来初めて認可を得た独資書店と、トリプル初のオープンだった。 絵本は、中国では認識が低…

嫌悪

朝日新聞ウェブサイトに掲載されている山井教雄氏のアニメコラムにときどき笑ってしまうのだが、先日の「靖国神社」は小泉首相が歩きながら、龍の尻尾を踏んづけ龍がくるりと振り返り、虎の尻尾を踏んづけ虎が振り返り、最後にたどり着いた靖国神社で「二度…

神舟ドラマと権威意見

北京テレビで30回連続ドラマ「神舟」がまもなく放映される。これは前回の有人飛行をテーマにした内幕を描くドラマで、お知らせCM映像によれば、仲間の絆あり、家族愛ありのカンドーの愛国英雄ドラマである。また、北京テレビのサイトの紹介文によれば、「…

人身売買

中国の「イーベイ」サイトのオークションに赤ん坊が出品されたという事件が、日本のサイトでも伝えられていた(http://hotwired.goo.ne.jp/news/culture/story/20051021201.html)。中国では男児を欲しがる農村で女の子の赤ん坊が売りに出されることが多いが…

大家のおばさん再びと未来の豆乳

久しぶりに以前の大家のおばさん宅に行くと、世話好きのおばさんは新しい店子が全くフレンドリーでないと愚痴ていた。私の後に部屋に入ったのは、偶然にも以前、私が大学で中国語を習っていたときのクラスメイトで日本人女性。当時から人づきあいをしない変…

離婚率の訂正とお詫びと失恋男女

※訂正とお詫び 以前に中国の離婚率が20%で、日本の離婚率が2%と書いてしまったことがありましたが、間違いです。そもそも離婚率の算出方法は人口1000人に対して行われるもので、日本の場合は2003年時点で2.25、中国は2002年時点でおよそ1.8となります。た…

PVCラップ

最近、中国で物議を醸していたのがPVC(ポリ塩化ビニル)の食品用ラップだ。日本や韓国で販売禁止になった発がん性の同商品を、中国に輸出し販売しているというもの。北京テレビ局のニュースでも、ラップを燃やし「こんなに黒い煙が出るのがヤバイです」と実…

記念パーティとおばさんの愚痴

中国のナショナルグラフィック「中国国家地理」の創刊55周年記念パーティが、北京のゴージャスな高級ホテルで行われた。私は以前、日本版の編集をしていたことがあり、お呼ばれしたのだが、行ってみると1000人以上入りそうな宴会場で、テレビ局のキャスター…

人民好きですか?

10年以上前に中国に留学していた人から、「人民好きですか?」と聞かれたことがあった。10年前は売店で物を買うのも、本当に大変だったそうである。今は人々の生活スタイルも考え方もずいぶん変わってきた。今でも食堂のウェイトレスには、おもわずケンカを…

耐久レースと亀ゼリーとコンビニ高校生

最近、北京では急に気温が下がる。昼間はポカポカといい陽気なのだが、日が沈むと、コトンと何かが外れたように気温が急降下する。暖気(ノワンチー)と呼ばれる全市暖房システム、要するに市で敷設した各団地ごとのスチーム暖房なのだが、これの開始は11月…

野菜カッターと現地化と内と外

現地化のことを中国語では「本地化」というが、テレフォンショッピングも本地化するのだなあと思うのが、野菜カッターだ。千切りから薄切り、なんでも切れるカッターなのは変わりないが、それを応用して飾り切りをやってみせ、中華の豪勢な飾り切りつき料理…

おしゃれビル

北京の西側から東側に引越しをして、北京の中心街に出ることが多くなった。こちらはおしゃれビルとでもいうのだろうか、オフィス、住宅、ショッピング街が一帯となった今風デザインのビルが続々と増えている。少々語弊はあるが、六本木ヒルズの小型版みたい…

愛国ドリーム

小泉首相の靖国参拝について、バッシングの集中砲火が続いている。新華網の「怒斥」と書かれたBBSにはメッセージが続々と寄せられ、記事のタイトルでは「小泉拝鬼」とののしられ、「人類の良知と国際正義に対する挑戦」と、話は人類にまで広がってゆく。 そ…

すわ、一大事。

少々、日記をサボっている間に、イラクでは新憲法の国民投票が行われ、パキスタン地震の死者の数は4万人を超え、中国人からは「日本で郵政民営化法が成立したよ」と言われた。神舟6号がいよいよ盛り上がっていると思ったら、実は帰還の特番で、日本大使館…

駅ビル

夜、以前、住んでいた地下鉄駅の近くを通ると、駅ビルが完成し、テナント募集の電飾の巨大な文字がきらきらと光を放っていた。これは私が北京に来たころから工事をしていたもので、最初は何もなかったところに、いつのまにか3本の山型ビルが黒々と骨格を現…

ごっつい話

バスに乗ると、「消毒済み」の掲示を見かける。これは2003年のSARSのときからの習慣である。あのころ、バスの「消毒済み」シールは毎日、その日の日付が記入されていた。最初のうちはずいぶん丁寧に記入され、消毒もばっちりという感じだったが、時間がたつ…

金券とセールとショッピング熱

昨日に続いてもう1つ買い物の話。 買い物に行くと、デパートの壁面にでかでかと「150元買って100元返ってくる」サービスの垂れ幕が下がっているのをよく見かける。これは150元以上買い物すると100元の金券をもらえるもので、金額の部分は300元買って200元返…

ショッピングカード

北京で暮らしていると、東京同様、店のカードが増えてゆく。日本の場合は買い物をしてポイントを貯める形式のカードが多いが、中国のそれは前払い式のデポジットが多い。 たとえば、私が利用しているネイルサロンは最初に300元(1元=13円)をデポジットし…

えげつなさ

今回、神舟6号の打ち上げが生中継されるというので、目覚ましをかけておいたのだが、いつのまにか止めていたらしい。起きたときにはすでに宇宙に飛んで行ったあとだった。 CCTVの総合チャネルでは、神舟6号特番が続いている。昨晩のフィルムの使いまわしも…

神舟6号

昨日に続いてまたテレビをつけると、CCTVの総合チャネルで、軍服姿の美人が晴れやかに歌を歌っていた。バックには国旗が翻り、男性コーラスが力強く盛り上げている。妙に共産党的番組だなあと思ったら、それは「神舟6号」の打ち上げを明日に控えた特番だっ…

セクシー?

テレビをつけると、ビキニに帽子を被り、サングラスをしたお姉さん2人が、砂浜の上でネットを挟んで向かいあい、張りつめた空気のなか、ボールを打ち合っていた。スポーツオンチの私は、一瞬、なんだかわからなかったのだが、現在、中国で開催されている第1…

駐在員の恋

大連に新しくできた「王将」でラーメンを食べていると、隣に美人の2人組がやってきた。頭が小さく、手足が長い。同じ女性としては、別の生物に出遭ってしまったような感じなのである。ファッションも日本の女性と変わらない。中国語で話をしていなければ、…

中国式結婚

「中国式離婚」という小説は最近の中国のベストセラー本の一つで、ドラマにもなった。最近は北京テレビで「中国式結婚」というのをやっている。書店には「中国式経営」とか「中国式××」といった本が並び、最近、妙に「中国式」を目にすることが多い。 さてお…

長距離バスと中国高速道路

国慶節の休みが終わる。多くの中国企業は8日が仕事始まりとなる。このため大連から北京まで7日の切符を買おうとすると、船も飛行機も列車もすでに売り切れ、最終の夜行バスだけが残っていた。本当は天津まで渤海を船で渡りたかったのだが。 大連から北京ま…

旅順

薄曇。駅前でタクシーをチャーターして、大連から南に1時間強の旅順へ向かう。 旅順は軍港の町である。このため、外国人への開放は一部の地域に限られ、外国人は専用ツアーに参加するケースが多い。中国人ツアーも多数あるが、こちらは外国人が参加できない…

大連

薄曇。瀋陽から列車で4時間、昼前に大連に着く。ホームに降りると、湿った空気の匂いがした。それは透明な水の匂いでどこか甘い。一方、瀋陽の埃の舞う乾いた空気は苦かった。 大連に残る満州時代の建築街を、ホテルを探して歩くうちに、道に迷った。大連は…

撫順

晴天。瀋陽から撫順に向かう。電車で約1時間。古いを通り越してぼろい車両は、身動きも取れないほどの人で、そのなかを切符点検の車掌とフィルム売りのおばさんが人を掻き分け進んでくる。途中の駅で大半の人が降りてしまうと、車掌も販売員のおばさんも、…

瀋陽

晴れ。7時半瀋陽着。最低気温10度を切る。上着をを着込んで街に出ると、道行く人々は薄手のジャケットでさっさと通り過ぎてゆく。 こぎれいな安ホテルにチェックインをして、九・一八事変(満州事変)博物館へ。瀋陽(旧奉天)郊外の柳条湖(溝)における関…

抗日的話題

祝日のあっけらかんとした晴天の空が青い。思い立って今夜の夜行で瀋陽に行くことにした。連休中の旅行ラッシュでチケットが買えないかと思ったのだが、おもいのほかあっさりと買えてしまった。 瀋陽といえば、郊外には満州事変の発端となった柳条湖(柳条溝…