すわ、一大事。

少々、日記をサボっている間に、イラクでは新憲法の国民投票が行われ、パキスタン地震の死者の数は４万人を超え、中国人からは「日本で郵政民営化法が成立したよ」と言われた。神舟６号がいよいよ盛り上がっていると思ったら、実は帰還の特番で、日本大使館からは小泉首相が靖国参拝をしたので、気をつけるようにというお知らせメールが届いた。


日本のメディアがいっせいに靖国参拝を報じる一方で、中国メディアは昼すぎまで、帰還のお祝いモードに沸いていた。昼前、中国メディアで、王毅駐日大使の発言「こんな祝賀のときに、参拝するなんて、全中国人民への挑戦だ」を自社サイトに掲載し、同時に人民網、新華網などの国営メディアのサイトも遅ればせながら参拝ニュースの批評BBSを立ち上げていた。日本と小泉首相はいつものように、力いっぱいののしられているが、これはののしられないほうが、ニュースである。


それにしても、一国の首相が神社に参拝したことが、「すわ一大事！」のように当事国でも隣国でも報じられるのは、傍から見ればかなりへんな光景かもしれない。