金券とセールとショッピング熱

昨日に続いてもう1つ買い物の話。


買い物に行くと、デパートの壁面にでかでかと「150元買って100元返ってくる」サービスの垂れ幕が下がっているのをよく見かける。これは150元以上買い物すると100元の金券をもらえるもので、金額の部分は300元買って200元返金などいろいろある。セール時期にはとりわけにぎやかになる。


ただし利用できる店は同じデパート内の返金キャンペーンに参加しているところのみで、さらに一部の商品は対象外など制限が多い。あるいは元値を上げて安売りに見せかけているなどという話も聞く。今年2月、北京ではこうしたキャンペーン活動の過激化を取り締まる法律が試行された。


これはルールや期間を明確にし、キャンペーンの名を借りて客をだましてはいけませんというもので、金券については同じ品物しか買えないようにしてはならない、すくなくとも1週間の使用可能期間を設けるなどの規定を設けている。なかには、偽物をおまけにつけてはいけませんという項目もある。


話がそれるが、おまけといえば、女性誌のそれが最近、過激化している。夏ごろ、「マリクレール」だったか「コスモポリタン」で、キャミソールがついてきて、なかなか質がいいと思っていたら、その後、セカンドバッグや中国ではよく利用されるお茶用ボトルまで出現していた。これが雑誌といっしょにビニールに包まれ1セットになり、A4サイズが横にダブルサイズとなる。日本なら、書店でもコンビニでもかなり迷惑な商品である。


さておき、中国の売り手のあの手この手は、いっそあっぱれなほど華々しい。国慶節の休みにデパートへ行くと、あちこちに「満150送100」のビラが下がり、レジでは100元以上買い物した女性客ががせっせと金券に換えながら、あの店はOKとかあそこはだめとか賑やかに話していた。買うほうもまた、アグレッシブでやたらと楽しそうなのである。