2005-11-01から1ヶ月間の記事一覧
夕暮れ時、都内のファーストキッチンに入ると、サラリーマンなおじさんたちがティータイム休憩をしていた。営業など外回りの仕事だろうか、背広姿の中年男性がケーキとコーヒーでくつろぐ姿にはサラリーマンの悲哀というより、淡々とした日常感のようなもの…
銀座で「Jの悲劇」を見た。原作はイアン・マキューアンの「愛のつづき」、監督は「ノッティングヒルの恋人」のロジャー・ミッチェル、ちょっとサイコな心理サスペンスを売り文句にした映画である。主人公の男性はなかなか成功した大学教授で、偶然知り合った…
深夜番組でアキバ特集をしていた。アキバのオタクたちはいつのまにかアキバボーイなどとよばれ、彼らの退屈な理屈っぽさもキモサもどこか社会的認知を得てしまった。私が今から15年ほど前に知り合った友達や先輩たちは信性オタクたちで、30歳過ぎた今もオタ…
新大久保近くの韓国家庭料理店で、友人とチゲランチをしたあと駅まで歩くと、そこは中年女性の原宿みたいになっていた。韓国俳優のグッズ店が並び、おばさんグループが乙女みたいにうきうきと店の間を練り歩き、韓国風喫茶でお茶をして、お惣菜を買い、今だ…
耐震強度偽装問題のニュースを見ていて思うのは、日本のメディアでは、だます方は「悪」でだまされる方は「被害者」なのだということだ。当然といえば当然なのだが、例えばこれが中国の場合、だました方は容赦なく糾弾されるだろうが、同時にだまされた方は…
今年6月の中華医学会精神病分会委員の発表によれば、中国のうつ病患者は2600万人いるそうである。いまひとつ根拠のはっきりしないデータではあるが、2600万人といえば北京と上海の戸籍人口を足したくらいの人数。 中国ではうつ病は、まだまだ「気の病」とい…
中国に限らず、海外が長い日本人は「憂国の士」が多いと思う。海外で日本について問われれば、「日本では」とか「日本人の場合は」といった風に日本のありようを意識せざるを得ない。特に中国のような国では、日本は日常的に責められることはあっても誉めら…
日本のドラマは放映時間が短い。中国では毎日、2〜3本まとめて放映して、1つのドラマの放映時間が3時間ほどになる。これに慣れると日本のドラマは物足りない。流行りのお笑いもまた、笑いのツボがよく分からない。単身赴任をしている駐在員は、たまの帰…
帰国2日目で、まだ中国モードである。中国ではトイレにちり紙を流すと配水管がつまると言われており、紙は必ずゴミ箱に捨てる。このため、日本のトイレでちり紙を流すたびに、ちょっと罪悪感を感じてドキドキしてしまう。元来、小心者なのである。 日本のコ…
2年ほど前、北京で1週間だけ船長さんとクラスメイトだったことがある。前にも書いたことがある日本人の船長さんで、普段は世界のあちこちを回っているのだが、たまに帰国のタイミングが会うと、食事でもしましょうという話になる。けれど私が到着した日に…
北京で油を使用しない健康インスタント麺のCMをやっている。中国でインスタント麺のCMといえば「おいしさ」をポイントにしたものが主流で、これまで「健康」は見かけなかった。セブンイレブンではさっそく棚2段を占めて売り出し中。他のインスタント麺より…
農業展覧館にて「第3回中国計画生育生殖健康新技術新産品博覧会」を開催していた。要するに一人っ子政策の産業展である。 一人っ子政策の産業といえば、コンドーム、避妊薬、堕胎医療器具、出産医療器具など。入場料は10元(130円)で、国連のエイズ対策で…
北京で、オリンピックを意識したテレビの公共広告をときどき見かける。ポイ捨てをやめましょうとか、痰は痰ツボにといったCMが多いが、中には「距離広告」というものもある。 背を丸めて勉強をしている子供の映像から始まり、「距離は健康のため」と文字が現…
最近、よく読む北京の新聞といえば「新京報」と「法制晩報」だが、どちらも競合誌の多い北京の新聞市場の新参者である。「新京報」はちょうど発行2年目を迎える。党機関紙の「光明日報」と「南方日報」が合同でつくる北京ローカル誌という初の試みからスタ…
最近、中国もエロ的なものが目に見える形で増えてきたという。確かにアンダーグラウンドな本格エロとは別に、例えば女性の一般的な読物雑誌にも、男女の出会いに関するエッチくさい文章が掲載されている。健康雑誌のふりをして、中身は男女のエッチものとい…
平日の夕方、マクドナルドにいると、下校途中らしい高校生たちがどやどやとやってきた。おしゃれ系のイマドキな女の子や男の子たちで、制服がわりのジャージをだらんと長めに着こなし、それが今風ファッションであるらしい。 遊んでいそうな男の子もいれば、…
中国版セントラルヒーティング、暖気(ノワンチー)がいつまでも入らないと思ったら、大家のおじさんが私の部屋の暖房代を払ってくれていないだけだった。最近の新設マンションはガスも電気も暖気も各部屋ごとのカード式である。暖気はシーズン前にカードを…
北京ではペットボトルが熱心に回収されている。路上でお年寄りがゴミ箱からペットボトルを回収している風景もよく見かけるし、団地の中ではおじさんやおばさんたちが長い棒などを持ってゴミ箱をかき回している。前の大家のおばさんも、私の家から空のペット…
中国の民間企業で働くなかなかリッチな若手サラリーマンが、日本と仕事をしたい、日本にすごく行きたいという。たまたま彼の会社が日本と多少の関係があるのだが、彼自身は外国には一度も行ったことがなく、日本人と話をするのは初めてだそうである。ときど…
新華網の三面ニュースによれば、すねかじりの某大学生の恋愛消費は年間2万元(約26万円)になるという。北京の大卒の初任給が2000-3000元(1元=13円)なので、その年収の約8割程度にあたる。 何故そんなにお金がかかるかといえば、彼女に犬をプレセントし…
中国の大手漫画雑誌「漫友」主催の中国語漫画アニメ大会があった。これは昨年から始まったもので、新人賞の授賞式を中心にその年の人気漫画を表彰、漫画アニメフォーラムを開催し、業界関係者を呼んで講演を行う。 中国では国策として、特にアニメ産業は政府…
新聞報道によれば、北京の大学で最近の流行りの挨拶は「公務員試験受ける?」だという。ここ数年、公務員受験熱が高まっており、その難関ぶりは大学以上とのこと。全国平均では受験者50:合格者1、人気の部署ともなればその割合は、中央弁公庁200:1、人事…
庶民の夕刊新聞「法制晩報」に、「日本の女性閣僚 家事を愛さず、政務を愛す」という記事が載っていた。中国の日本関連記事は、日中関係に絡んだ強弁な批判記事か事実報道、あるいは真面目な分析記事が多く、この手のゴシップ系のものは少ない。もっともこれ…
取り壊しのことを中国語で「拆(チャイ)」という。以前にも何度か書いているが、取り壊しが決まった建物の壁には白いペンキで「拆」と書かれ、そのうち本格的に作業が始まる。北京在住の日本人の間では、すでに「拆(チャイ)」は日本語で、「そういえば××…
中国でマッサージというと、タイ式など最近流行りの各国各種マッサージもあれば、漢方医の専門マッサージ、専門性の高い「盲人按摩」、簡単なものでは美容院のメニューの1つである肩もみサービス「保健按摩」、さらにサウナやマッサージ店、床屋などでやって…
中国の鳥インフルエンザは5月の青海省、6月に新彊、8月にチベットと北西部から広まり、10月にはその東側に続く内モンゴルへ、今月3日には内モンゴルのさらに東の遼寧省で発生が確認、南の方では上海に近い安徽省で発生している。 というわけで、このとこ…
北京を中心にフリーランスが長い日本人と話をしていると、「靖国参拝反対だ」と言う。夕飯を食べながら反対論を唱えるので、論議を挑まれているのかと話を続けていると、「それで賛成か反対か」と迫る。そもそもここで賛成反対を論じてもしょうがないと思う…
道を歩いていると、ネギと白菜が歩道をふさいでいた。つまり歩道いっぱいに高さ1mほどのネギの山と白菜の山が出現しており、山の真ん中にはそれぞれ500グラム0.16元(2円)の札が立っている。野菜の安い北京でも格別の安さで、ネギも白菜も束で飛ぶように…
中国と韓国がキムチバトルをしている。韓国では中国産キムチに鉛が検出されたとか寄生虫がついていたとかで一部を輸入停止、これに対し、中国側は韓国の化粧品に有害物質ありとして「相応の措置」を検討中だとか。 日本向けの中国産ウナギやホウレンソウのと…
最近、男性用化粧品を見かけるようになった。メンズビオレのテレビCMも放映されている。中国のソニプラ的存在、香港系薬局チェーンのワトソンズには、男性用化粧品コーナーもある。男性誌もまだまだ少ないが、私が来た2年前に比べれば増えた。学生街の北京…