大家のおばさん再びと未来の豆乳

久しぶりに以前の大家のおばさん宅に行くと、世話好きのおばさんは新しい店子が全くフレンドリーでないと愚痴ていた。私の後に部屋に入ったのは、偶然にも以前、私が大学で中国語を習っていたときのクラスメイトで日本人女性。当時から人づきあいをしない変わった人として有名だった。


おばさんとしては前々から、綺麗好きで静かな日本人女性を希望しており、希望通りといえばその通りなのだが、ご飯を持って行っても、果物を持って行っても、ウンともスンとも反応がなく、挙句に「代わりに私は何をさしあげればよいですか」と聞かれ、すっかり調子が狂ったらしい。思えば、私が住んでいたときは、「田中(てぃえんじょ〜ん)」と部屋にやってきて、私がゴミ箱に棄てたペットボトルも小遣い稼ぎで換金するため「もらってゆくね〜」と持って行っていた。しかしさすがのおばんさんも、沈黙の日本人女性にはかなわらないらしい。


鳥インフルエンザや食品保護ラップ問題が連日、新聞を賑わす中国で、今度は食品メーカーが豆乳パックの製造日に未来の日付を印刷していたという事件が起った。北京では食品を購入する際、期限切れのみならず、未来の日付にも要注意なのである。