GWとタクシー値上げまたまた、そしてドラマ「神雕侠侶」

中国もゴールデンウィークが始まる。所用あって、長距離バス乗り場の案内サービス窓口に電話をしたところさっぱりつながらない。いつまでもいつまでも話中なので、同じバス乗り場内のサービス監督窓口に電話したところ、「ゴールデンウィーク前で電話がパンクしちゃって」とのこと。旧正月にはおよばないものの、ふたたび民族大移動の季節なのである。


タクシーに乗っていると、またまた値上げの話になった。今日の運転手は「値上げは反対だよ!」という。値上げしたら、客が減るというのが当人のご意見。「でも値上げが決まるとも限らないでしょう」といえば、「絶対値上げする」とやはり断言するのである。


その根拠は「政府が通知を出したじゃないか」とのこと。よくよく聞けば、「通知」というのは、本日、聴聞会にかけられる意見書のことらしい。しかし「意見書」とすでに決定済みの「通知」は異なるはず。そういうと、「中国は他の国とは違うんだよ」と鼻で笑った運転手は、「聴聞会なんかやっても、結局、決まっていることは決まってる」。これがいわゆる「社会主義の民主」なのかもしれない。


話変わって、このところ北京テレビ4チャンネルで、武侠小説の神様(?)、金庸の「神雕侠侶」を放映している。この小説はすでに何度かドラマ化されており、今回のものは大陸版の新作。話題の大作ドラマではあるのだが、原作のアレンジぶりに国内では賛否両論。


私がいまひとつノリノリになれないのは、以前、紹介した「小魚兒與花無缺」がポップなコメディ風であったのに対して、こちらはゴシック正統派ラブストーリーで、なんだかまったりしているからだ。いずれにせよ、CGをふんだんに使った映像は耽美で、ヒロインの小龍女は色っぽくエッチくさい。ゴールデンタイムにこんなの放送しちゃっていいのだろうかというくらいのエッチくささで、ネットでは「福眼(目の保養)」などといわれていた。