薄曇。瀋陽から列車で4時間、昼前に大連に着く。ホームに降りると、湿った空気の匂いがした。それは透明な水の匂いでどこか甘い。一方、瀋陽の埃の舞う乾いた空気は苦かった。 大連に残る満州時代の建築街を、ホテルを探して歩くうちに、道に迷った。大連は…
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