2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧

増殖の威力

最近、どうやら北京で流行り出しているのが、掉渣焼餅(ディアオチャーシャオビン)だ。少し前に新聞の小さな広告でチェーン店募集をしているのを見かけたと思ったら、家の近くで3軒ほど、この焼餅店を見つけた。 土家族(トゥチャ族)という湖北省西南部周…

どこでもいいけどよくない。

日中の男女10人ほどで食事をすることになった。いわゆる合コンの類で、中国人もほぼみな日本経験者である。その中国人の男性に場所選びをお願いすると、挙がってきた場所が、火鍋屋だった。中華式のとてもホットな鍋である。 何故火鍋なのかと問うと、「俺は…

中国的オリンピック報道

トリノの冬季オリンピックが閉幕。新華社の報道では、ショートトラック全8種目のうち6種目を制した韓国勢も、フリースタイルスキー男子エアリアルで優勝した中国の韓暁鵬選手も、フィギュアスケート女子で金メダルを獲得した荒川静香選手もまとめて「神話…

情報ネットワーク伝播権保護法

朝8時になると、上の階で内装工事が始まる。しかも1ヵ所ではなく、真上とさらにその上の2ヶ所でやっているらしい。ドリルで穴を開ける音がひびきわたり、ガガガガ、ドンドン、ガンガン、バンバンと私の家まで工事現場と化す。おちおち寝てもいられない。…

騙す男2

ハルピンの東駅から市内までタクシーに乗ったときのこと。駅前を流していた車を拾うと、運転手はどこかきな臭い匂いのする中年男だった。 目的のホテルを告げれば、男は「そこは高い、他にいいところを知っている」と盛んに言う。黙っていると、男もやがて押…

騙す男

東北の極寒の田舎町を移動していたときのこと、30km先の隣町に行くために小さな三輪タクシーに乗った。運転手は地元出身の27歳という青年で、町のホテルに勤めていたが、1年前に経営が悪化して下崗(シャアガン=レイオフ)され、なけなしの1万元(14万円)…

「宮保鶏丁」のナッツをめぐるけんか。

昼に食堂で、「宮保鶏丁」という鳥肉とピーナッツのピリカラ炒めを頼んだ。ほどなくして出てきたのは、ナッツなしの鳥肉の炒めものだった。確かに「宮保鶏丁」は必ずしもピーナッツが入ってなければならないわけではないが、基本は入っているべきで、なおか…

滋賀園児殺害事件

滋賀県の園児殺害事件は、中国でも若干報道されている。中国でもそうだが、日本の報道では、文化の違いによるストレスとか孤独感といった内容に結びつけるような記事を見かける。 しかし文化が違ってストレスを感じたり、孤独感にさいなまれたりしても、普通…

団地的地下探検

私が住む団地の地下は巨大な駐車場になっている。地下までエレベーターで降り、雨に濡れずにそのまま車に乗って出かけられるというしくみ。しかしこの地下駐車場、エレベーターで試しに降りてみると、通路の先は暗闇でどこにどうつながっているのかわからな…

没女とPK

「没女(メイニュー)」という言葉が流行っているらしい。美女(メイニュー)とかけて没女(メイニュー)。韓国ドラマがキッカケで流行った新語で、顔もスタイルも悪く、学歴も職歴も金もない、ないないづくしの女の事をいう。没男(メイナン)というのもあ…

電話の機微

携帯が鳴り、見れば中国人男性の名前が表示されている。誰だったっけと思って出たが、声を聞いても誰だかわからない。黙っていると、「なんだよ、もう忘れたの?」と相手は不満な様子。よくよく聞けば数ヶ月前に1度、ひょんなことで会ったことのある男だっ…

進化の果てのシンプルなるもの。

最近、日本から持ってきたリップが切れてしまった。最近の北京はたいていの物はなんでもあるのだが、リップクリームのバラエティぶりでは東京に及ばない。 中国では、需要の高いものはたちまち無数の商品が出現する。たとえば、女性用ナプキンはスーパーの棚…

「驚天東方号」と女性専用車輌

ドラマといえば、「驚天東方号」という大陸ドラマの再放送をやっている。2002年に放映された国際列車のハイジャックテロドラマ。主犯格の男は白人、その愛人兼相棒の女性は東洋人で、なぜか名前を奈美子という。中国語だとナイメイズ。私の名にそっくり。 犯…

「頭文字D」+台湾「F4」÷中国的ドラマ

北京テレビのドラマチャンネルで「極速的浪漫青春」というドラマの再放送をやっている。「頭文字D」の変形版のようなトレンディドラマで、自動車修理工場の若き社長とその仲間たちおよび敏腕ビジネスマンと彼を巡る陰謀ストーリーがクロスするオフロードレー…

おばかなバレンタイン

バレンタインである。中国のバレンタインについてはすでに書いたので、再び書くのもなんなのだが、北京のスナックの美人ママさんたちと話をしていたら、「バレンタインはイタリアンもエスニックも、高級日本料理でさえどこもかしもいっぱいで、888元(1万円…

北京的皇室ゴシップ

紀子さま御懐妊のニュースが、北京の庶民派新聞「法制晩報」でゴシップ記事化していた。「日本の両王妃、同様の星の巡り合わせに各様の境遇」というタイトルで、雅子さまと紀子さまの徹底比較。日本のその筋の方々がお怒りになりそうな内容である。 「雅子VS…

格差社会@中国

日本で格差社会が取り上げられている。格差といえば、中国もなかなか極端な格差社会である。それが国の構造から生まれるという点では、日本も中国も似たようなものかもしれないが、格差の質はだいぶ異なる。日本では無気力のないないづくしさが国を危うくす…

元宵節と正月明け

久しぶりにいつもの喫茶店に行くと、少々しゃれたつくりの店内に、見慣れない労働者風のおっさんがいた。この店は写真学校を卒業した若者が自分で作った店で、普段は母親が店番をしている。河北だったか河南だったの人で、ちょっとなまっているので、私には…

対中ODA

ODA改革の検討が進んでいる。自民党はJBICの円借款部門とJICAを統合する方針を固めた。またこれとは別に、対中ODAは北京オリンピックが開催される2008年を目途に、円借款の新規プロジェクトを中止する方向に向かっている。 中国に限っていえば、経済発展目覚…

北京のリストラ人材、お手伝いさんになる。

「法制晩報」によれば、春節休み中、地方の実家に帰ってしまったお手伝いさんの欠員に、北京の失業者が殺到したという。某家政婦派遣会社では、春節期間中、北京のリストラ人材100名を雇い入れたとか。 仕事の内容は子供の送り迎えや掃除、食事の支度などで…

バレンタイン近し

バレンタインが近い。日本のサイトを見ていると、バレンタインデーコーナーが華やかだ。今頃、デパ地下にはバレンタインコーナーができて、女性で賑わっているのだろう。私も日本にいたら、伊勢丹か高島屋のデパ地下にいたかもしれない。 一方、北京でもショ…

インク切れ

プリンタ兼ファックスの黒インクがとうとう切れた。前から切れそうにはなっていたのだが、近所の文具店には置いていないということで、そのままになっていた。私の家の周辺は古い住宅街のため、あまり大きな店はない。しょうがないので、一駅隣の古めかしい…

えげつなさ

中国のメディアでは麻生外相の発言をめぐるバッシングというかブーイング記事が続いている。「麻生狂言:靖国毎年参拝、日中関係の最後」「日本外相、アジアへの侵略を自衛と称す」「日本外相、首相への野心を吐露」「日本外相:靖国参拝で中韓の批判を気に…

外来語の進化的用法

道を歩いていると、レストランの入口に「海鮮超市」という看板があった。「超市」は「スーパーマーケット」で、英語からの直訳である。レストランで「超市」も変な話だが、中国の田舎町では売店が少々大きくなった程度の店にも「超市」の看板が掲げられてい…

春節明けとレンタカー

春節の長期休暇が終わる。中国の法定休暇に従えば、5日から出勤となる。中国では長期の休み明けは、日曜からでも働かねばならない。私は関係ないけれど。 さておき、それでこんな話題。「春節最終日、レンタカーの未返却続出」。私は車の運転ができないため…

耳燭(アールジュウ)

北京でじわじわと耳燭(アールジュウ・じそく)が流行っている。簡単に言うと、耳に蝋燭を突っ込んで燃やす健康療法である。真空状態を作り、耳のゴミを吸い出すデトックスの耳バージョンという感じだろうか。脳に酸素を送り、新陳代謝をよくし、不眠症を解…

わさびのヘン

仕事で中国の山の上に駐在しているという日本人サラリーマンに会った。連絡先が分からないため、御本人の許可なく登場していただいてしまうのだが、2つの山を行ったり来たりして、北京に下りてきたのは久しぶりだそうである。大企業の駐在員といえば、リッ…

歯磨きCMのヘン

テレビのCMでシャンプーについで多いのが、歯磨き粉のCMだ。台湾スターの周傑倫をイメージキャラクターにしたものから、ホワイトニング効果を売りにしたものに、匂い消しを売りにしたもの。 中国のCMはどこか何かがヘンだなあと思うものが多いのだが、…