ホストクラブと日本製コンドーム

最近、男性用化粧品を見かけるようになった。メンズビオレのテレビCMも放映されている。中国のソニプラ的存在、香港系薬局チェーンのワトソンズには、男性用化粧品コーナーもある。男性誌もまだまだ少ないが、私が来た2年前に比べれば増えた。学生街の北京西地区から、ビジネス街の東側に引っ越してくると、さらにイケメンを見かける回数も増えた。


もっとも私はハイソでしぶいおじさん好きなので、そのかぎりにおいて、北京は絶望的である。海外経験のない文革世代は、さりげなくそつのないオシャレが非常に苦手だ。というより、興味がないのかもしれない。個人的な意見だが、金のネックレスと革ジャンとレイバン風サングラスが彼らのトレードマークだ。一方、クールビズに苦労していた日本人のおじさんたちをみるかぎり、日本がいいともあまりいえない。


さておき、イケメンに出会いたければホストクラブもあるとのことで、日本のアイドルと変わらない男の子たちがごろごろしているそうである。


先日、北京の性生活事情について調べることがあり、20代の男友達に協力してもらった。セックスの話を持ち出したとたん、笑顔が凍りつくほどの拒否反応にあったが、こと性については、中国では本当に話題にしにくい。だからといって、性生活がシンプルなわけではけしてないのだが。くだんの若者の家に、御礼として日本製コンドームを持っていったら、机に突っ伏して恥ずかしがり、「オレは使わないよ!」と言いながら、カギのかかる戸棚にしまっていた。