計画育成博覧会

農業展覧館にて「第3回中国計画生育生殖健康新技術新産品博覧会」を開催していた。要するに一人っ子政策の産業展である。


一人っ子政策の産業といえば、コンドーム、避妊薬、堕胎医療器具、出産医療器具など。入場料は10元(130円)で、国連のエイズ対策でも配布しているコンドーム4箱付き。北京の地元紙によれば初日の午前中だけで4000人の入場者があったそうだが、2日目に行った時は客がまばらで、人が集まっているなと思うと、それはコンドームメーカーの即売ディスカウントだった。


国産コンドームメーカーは大小あわせて20社近く出展していただろうか。ちょっとした乱立状態で、中には日本アニメ「NARUTO」のコスプレショーをやっているところもあった。


避妊系ではその他、一般に広く出回っている緊急避妊薬や「妻の友」なる女性用避妊具など。緊急避妊薬はモーニングアフターピルとも呼ばれ、うっかり中で出しちゃったあと72時間以内に服用すると、妊娠を避けられるというもの。中国のアダルトショップ「成人保健」でも数百円で買える。


子供をおろすための「無痛流産」医療器具も各種並び、子供を掻き出す棒のようなものが、ファンタスティックなピンクのケースにかわいらしくディスプレイされていた。


閑散とした会場の中、特に黒山の人だかりができていたのはアダルトグッズショップ。即売会をやっていて、出勤時の東京の地下鉄並みに人が集っている。店員がバイブを見せながら、「ほら、ここから水が出ます」などと説明していた。


ダッチワイフのお姉さんも飾られ、通りすがりのおじさんやおばさんが、お姉さんの胸をつんつんしていたが、お姉さんは残念ながら美人ではなく、どちらかというと「おばさん」という感じ。腰には白い布を巻いており、試しにめくってみると、それ風の穴があいていた。


それにしてもこんなことをしていると、私は本当にお嫁に行けなくなってしまうかもしれない。