オタクブーム

深夜番組でアキバ特集をしていた。アキバのオタクたちはいつのまにかアキバボーイなどとよばれ、彼らの退屈な理屈っぽさもキモサもどこか社会的認知を得てしまった。私が今から15年ほど前に知り合った友達や先輩たちは信性オタクたちで、30歳過ぎた今もオタク人生の王道を歩んでいる。


しかしそのころオタクといえば、これほど大手を振って歩ける存在ではなかった。今のオタク現象を見るたび、往年のオタクたちには複雑な思いがあるだろうなあと思うのだが、案外、何も気にしていなかったり、さっぱりマイペースであったり、あるいは妙な理屈で現在の現象を説いてみたりするところが、やはりオタクがオタクの所以なのである。


ところで北京のデリヘル嬢たちに、最近の日本の流行りを聞かれたことがあった。「メイド」と答えようと思ったのだが、中国語で何というかよくわからない。とりあえず「女性服務員」と答えながら、メイドサイトを見せると「かわいい!!」と萌えていた。さっそくメイド服を作る相談をしていたので、北京でもそのうち日本人駐在員向けメイド風俗が誕生してしまうかもしれない。