帰国のコドクと吉野家ゲーム

日本のドラマは放映時間が短い。中国では毎日、2〜3本まとめて放映して、1つのドラマの放映時間が3時間ほどになる。これに慣れると日本のドラマは物足りない。流行りのお笑いもまた、笑いのツボがよく分からない。単身赴任をしている駐在員は、たまの帰国で家族とテレビを見ていると、自分だけ笑えずに取り残されると言う。コドクなのである


帰国して思うのは、中国のサイトでは、日本のサイトで中国ニュースが流れる以上に、日本の話題が多い。最近のものでは韓国で開催されたAPEC閣僚会議での小泉首相についてシンガポールからの外電の形で「靖国神社の重い代価、小泉APECで孤立」、アジア環境技術推進機構の川上彰夫理事兼事務局長の発言という形で日中関係は「中国は度量が広く、日本はいまだに未熟」など。アジア環境技術推進機構は議員や元政府高官が役員に名前を連ね、中国とも関係の深いNPO。もっともこの発言は、都合よく使われただけかもしれない。


あるいは「マンガ中国入門」の中で、「中国人は人肉を食うとか南京大虐殺はなかった」などのでたらめが書かれており、作者は「中国人は永遠に下劣な民族だ」と言ったとか。この場合の作者とは監修の黄文雄


一方で、たまには「BREW吉野家ゲームオンラインに登場」などというニュースもある。吉野家は中国でも広くチェーン展開をしており、牛丼以外に具沢山のメニューが各種。マクドナルドやケンタッキーのような感覚に近く、認知度は高い。吉野家海賊版店も見かけたことがある。


なおBREW版というのは、中国でも一部で採用されている第3世代携帯のゲーム環境。この記事のポイントが、BREW版ゲームの発売というところにあるのか、吉野家というところにあるのかといえば、おそらく後者なのだろうと思う。