「微妙にエロ」と裸チャット

最近、中国もエロ的なものが目に見える形で増えてきたという。確かにアンダーグラウンドな本格エロとは別に、例えば女性の一般的な読物雑誌にも、男女の出会いに関するエッチくさい文章が掲載されている。健康雑誌のふりをして、中身は男女のエッチものというものもある。けれどそれらはあくまでムード的エッチであり、あからさまなエロではない。海賊版のエロ系雑誌でも、裸のお姉さんの写真にモザイクがかかり、文章もきわどいところで「健康」や「芸術」モノである。中国は法律上、健康や芸術のエロは許可されている。


携帯電話にはエッチなコンテンツもあるが、たいていは胸の大きなお姉さんがいろっぽいポーズを取っている程度のものである。エッチメールの送信サービスでは、「柔らかい歯ブラシは夜のステキなお供になります」とか「人類の非凡な才能はさまざまな体位を生み出しました」とか、そんなメールが送られてくる。「微妙にエロ」というのが、摘発されずに儲ける中国の表向きエロのポイントなのである。


微妙でないエロももちろんあって、最近、よく話題にのぼるのがサイバーセックス。インターネットの画像付きチャットを通じ、野球拳などして女の子が脱いでくれるというもの。会員制クラブ形式で組織的に行われており、例えば「マンション」と「花束」を購入すると女の子を紹介してもらえる。


こうしたサイトの情報は、大手ポータルサイトのBBSなどでも入手できる。中国語では「裸聊(ラーリャオ)」、「聊(リャオ)」は「おしゃべり、チャット」の意味で、直訳すれば「裸チャット」となるだろうか。これはあからさまにエロな商売のため、このごろ取り締まりを強化しており、摘発ニュースが続いている。


ところで以前、ひょんなことから「微妙にエロ」な携帯メールサービスを申し込んだところ、解除の仕方がわからない。それで今日も「乳房へのキスは女性を興奮させる重要な方法の一つです」などといったメールが届いている。