建築偽造

耐震強度偽装問題のニュースを見ていて思うのは、日本のメディアでは、だます方は「悪」でだまされる方は「被害者」なのだということだ。当然といえば当然なのだが、例えばこれが中国の場合、だました方は容赦なく糾弾されるだろうが、同時にだまされた方は「運が悪い人」、事の次第によっては「マヌケな連中」と認識されるだろう。


何でも中国と比較するのは意味がないが、ただ、日本でも世界のどこの国でも、結局、最終的に判断すべきは己である。恋愛でも「信じてたのに」とか「誠実な人だと思っていたのに」というのは、信じた方が悪い。マンションと恋愛は一緒くたになる話ではないけれど、かく言う自身も、いつどこで何にコロリとだまされるとも限らない。


と、テレビを見ている人は考えるのではないかと思うのだが、メディアではどこか「悪」の糾弾が強調される。