「宮保鶏丁」のナッツをめぐるけんか。

昼に食堂で、「宮保鶏丁」という鳥肉とピーナッツのピリカラ炒めを頼んだ。ほどなくして出てきたのは、ナッツなしの鳥肉の炒めものだった。確かに「宮保鶏丁」は必ずしもピーナッツが入ってなければならないわけではないが、基本は入っているべきで、なおか…

滋賀園児殺害事件

滋賀県の園児殺害事件は、中国でも若干報道されている。中国でもそうだが、日本の報道では、文化の違いによるストレスとか孤独感といった内容に結びつけるような記事を見かける。 しかし文化が違ってストレスを感じたり、孤独感にさいなまれたりしても、普通…

団地的地下探検

私が住む団地の地下は巨大な駐車場になっている。地下までエレベーターで降り、雨に濡れずにそのまま車に乗って出かけられるというしくみ。しかしこの地下駐車場、エレベーターで試しに降りてみると、通路の先は暗闇でどこにどうつながっているのかわからな…

没女とPK

「没女(メイニュー)」という言葉が流行っているらしい。美女(メイニュー)とかけて没女(メイニュー)。韓国ドラマがキッカケで流行った新語で、顔もスタイルも悪く、学歴も職歴も金もない、ないないづくしの女の事をいう。没男(メイナン)というのもあ…

電話の機微

携帯が鳴り、見れば中国人男性の名前が表示されている。誰だったっけと思って出たが、声を聞いても誰だかわからない。黙っていると、「なんだよ、もう忘れたの?」と相手は不満な様子。よくよく聞けば数ヶ月前に1度、ひょんなことで会ったことのある男だっ…

進化の果てのシンプルなるもの。

最近、日本から持ってきたリップが切れてしまった。最近の北京はたいていの物はなんでもあるのだが、リップクリームのバラエティぶりでは東京に及ばない。 中国では、需要の高いものはたちまち無数の商品が出現する。たとえば、女性用ナプキンはスーパーの棚…

「驚天東方号」と女性専用車輌

ドラマといえば、「驚天東方号」という大陸ドラマの再放送をやっている。2002年に放映された国際列車のハイジャックテロドラマ。主犯格の男は白人、その愛人兼相棒の女性は東洋人で、なぜか名前を奈美子という。中国語だとナイメイズ。私の名にそっくり。 犯…

「頭文字D」+台湾「F4」÷中国的ドラマ

北京テレビのドラマチャンネルで「極速的浪漫青春」というドラマの再放送をやっている。「頭文字D」の変形版のようなトレンディドラマで、自動車修理工場の若き社長とその仲間たちおよび敏腕ビジネスマンと彼を巡る陰謀ストーリーがクロスするオフロードレー…

おばかなバレンタイン

バレンタインである。中国のバレンタインについてはすでに書いたので、再び書くのもなんなのだが、北京のスナックの美人ママさんたちと話をしていたら、「バレンタインはイタリアンもエスニックも、高級日本料理でさえどこもかしもいっぱいで、888元(1万円…

北京的皇室ゴシップ

紀子さま御懐妊のニュースが、北京の庶民派新聞「法制晩報」でゴシップ記事化していた。「日本の両王妃、同様の星の巡り合わせに各様の境遇」というタイトルで、雅子さまと紀子さまの徹底比較。日本のその筋の方々がお怒りになりそうな内容である。 「雅子VS…

格差社会@中国

日本で格差社会が取り上げられている。格差といえば、中国もなかなか極端な格差社会である。それが国の構造から生まれるという点では、日本も中国も似たようなものかもしれないが、格差の質はだいぶ異なる。日本では無気力のないないづくしさが国を危うくす…

元宵節と正月明け

久しぶりにいつもの喫茶店に行くと、少々しゃれたつくりの店内に、見慣れない労働者風のおっさんがいた。この店は写真学校を卒業した若者が自分で作った店で、普段は母親が店番をしている。河北だったか河南だったの人で、ちょっとなまっているので、私には…

対中ODA

ODA改革の検討が進んでいる。自民党はJBICの円借款部門とJICAを統合する方針を固めた。またこれとは別に、対中ODAは北京オリンピックが開催される2008年を目途に、円借款の新規プロジェクトを中止する方向に向かっている。 中国に限っていえば、経済発展目覚…

北京のリストラ人材、お手伝いさんになる。

「法制晩報」によれば、春節休み中、地方の実家に帰ってしまったお手伝いさんの欠員に、北京の失業者が殺到したという。某家政婦派遣会社では、春節期間中、北京のリストラ人材100名を雇い入れたとか。 仕事の内容は子供の送り迎えや掃除、食事の支度などで…

バレンタイン近し

バレンタインが近い。日本のサイトを見ていると、バレンタインデーコーナーが華やかだ。今頃、デパ地下にはバレンタインコーナーができて、女性で賑わっているのだろう。私も日本にいたら、伊勢丹か高島屋のデパ地下にいたかもしれない。 一方、北京でもショ…

インク切れ

プリンタ兼ファックスの黒インクがとうとう切れた。前から切れそうにはなっていたのだが、近所の文具店には置いていないということで、そのままになっていた。私の家の周辺は古い住宅街のため、あまり大きな店はない。しょうがないので、一駅隣の古めかしい…

えげつなさ

中国のメディアでは麻生外相の発言をめぐるバッシングというかブーイング記事が続いている。「麻生狂言:靖国毎年参拝、日中関係の最後」「日本外相、アジアへの侵略を自衛と称す」「日本外相、首相への野心を吐露」「日本外相:靖国参拝で中韓の批判を気に…

外来語の進化的用法

道を歩いていると、レストランの入口に「海鮮超市」という看板があった。「超市」は「スーパーマーケット」で、英語からの直訳である。レストランで「超市」も変な話だが、中国の田舎町では売店が少々大きくなった程度の店にも「超市」の看板が掲げられてい…

春節明けとレンタカー

春節の長期休暇が終わる。中国の法定休暇に従えば、5日から出勤となる。中国では長期の休み明けは、日曜からでも働かねばならない。私は関係ないけれど。 さておき、それでこんな話題。「春節最終日、レンタカーの未返却続出」。私は車の運転ができないため…

耳燭(アールジュウ)

北京でじわじわと耳燭(アールジュウ・じそく)が流行っている。簡単に言うと、耳に蝋燭を突っ込んで燃やす健康療法である。真空状態を作り、耳のゴミを吸い出すデトックスの耳バージョンという感じだろうか。脳に酸素を送り、新陳代謝をよくし、不眠症を解…

わさびのヘン

仕事で中国の山の上に駐在しているという日本人サラリーマンに会った。連絡先が分からないため、御本人の許可なく登場していただいてしまうのだが、2つの山を行ったり来たりして、北京に下りてきたのは久しぶりだそうである。大企業の駐在員といえば、リッ…

歯磨きCMのヘン

テレビのCMでシャンプーについで多いのが、歯磨き粉のCMだ。台湾スターの周傑倫をイメージキャラクターにしたものから、ホワイトニング効果を売りにしたものに、匂い消しを売りにしたもの。 中国のCMはどこか何かがヘンだなあと思うものが多いのだが、…

車税を払いましょう。

日本人の友人と会ったとき、「中国にはホリエモンがいっぱいだよね」という話になった。私が「あれほど身近に理解できる日本のニュースはないよね」といえば、中国の法律に詳しい友人は「理解はできないでしょ」と言う。いわく、「あんなくらいで何で掴まん…

「廟会」と伝統ブランド

地壇公園の廟会に行く。北京の旧正月の風物詩といえば廟会(ミャオフイ)だ。中国版縁日で、寺の近所や公園に屋台が並ぶ。老北京名物、伝統工芸品や中国式風車にホラーなお面、ピンクでパンクのかつら、輪投げ、バスケットボールゲームとなんでもありの新旧…

正月の営業度

本日は中国的新年第1日目(初一)。煩くてかなわないと思った爆竹だが、昔の北京を知る人の話では、以前と比べると今年はどうということもないそうである。あれでどうってことがないのなら、私は旧正月の北京からは脱出したい。 外に昼食を食べに出かけると…

正月の営業度

本日は中国的新年第1日目(初一)。煩くてかなわないと思った爆竹だが、昔の北京を知る人の話では、以前と比べると今年はどうということもないそうである。あれでどうってことがないのなら、私は旧正月の北京からは脱出したい。 外に昼食を食べに出かけると…

春節と13年ぶりの爆竹解禁

本日が旧暦の大晦日、除夕である。なにしろ13年ぶりの爆竹解禁で、すでに昼間から戦闘状態のごとくひゅんひゅん、バンバン、ドド〜〜ンとやっている。確か爆竹の解禁は夕方からだったはずだが。あまりの騒音に発狂しそうである。 夜、外に出ると、ロケット花…

胡同の年の瀬

日の暮れた胡同を歩きながら、路地を曲がると、そこは赤い提灯と裸電球が点々と続く小さなナイトマーケットだった。ベニヤを渡した上に肉を並べただけの肉屋の店先で、老人が一人、まるまった背中を伸ばして肉の塊を指差している。魚屋の軒先には発砲スチロ…

テレビ収録見学

中央テレビの経済チャネルCCTV2の番組収録を見学した。最初に電話で「女子十二音坊が来るからおいで〜」と釣られ、番組名を聞いたところ「しゃんうーしーじえん」。てっきり「上午(午前)時間」だと思っていたところ、「商務時間」という今春から始まるビ…

グーグル中国

いよいよ年末である。心なしかスモッグのかかった北京の空にもアッパレ感が漂っている。テレビ番組は春節モードで、CMでは高級酒やらなにやら新年の贈答品の宣伝が賑やかだ。すでに「過年」に入り、あちこちで爆竹をバンバンやっている。13年ぶりの爆竹解禁…