情報ネットワーク伝播権保護法

朝8時になると、上の階で内装工事が始まる。しかも1ヵ所ではなく、真上とさらにその上の2ヶ所でやっているらしい。ドリルで穴を開ける音がひびきわたり、ガガガガ、ドンドン、ガンガン、バンバンと私の家まで工事現場と化す。おちおち寝てもいられない。それが夜の6時すぎくらいまで延々と続く。頭がヘンになりそうである。


今年、「信息網絡伝播権保護条例(情報ネットワーク伝播権保護法)」がスタートする予定だという。これはインターネット上で個人の作品を発表、転載をする場合、権利者の許可を得て、「報酬(使用料)」を支払うことをルール化したもの。ただし、ニュースなどの公共性の高いものや、版権を主張しない作品はこれにあてはまらない。


中国のネットは転載天国だ。ニュースなどでは転載元を記載するケースが増えているが、転載元のよくわからないコピー記事やコピー作品もまだまだ溢れている。ただこれも悪いことばかりではない。転載の多さは人気度に比例する。音楽や小説でも、ネットでの転載が登竜門的役割をはたし、デビューするケースが少なくない。


さておきこの法律、年内には発令される予定というが、中国の法律は、実施されてもいまひとつ執行力が弱い。現在もすでに「報酬」といってもどのくらいが相場かなど論議も起こっている。どこまで効力が見込めるかは、いまのところ未知数である。