出産のお値段

私の大好きな北京の大衆紙「法制晩報」によれば、戌年亥年の06年と07年は、昨年の酉年に続いて、出産ラッシュの年になりそうなのだとか。それで、北京で出産にかかる費用がいくらかといえば、およそ5000元〜8000元(7万5000円〜12万円)とのこと。5000元といえば、いわゆる中産階級の目安となる月給ライン。北京のそこそこ稼いでいる20代後半から30代にとっては、月給の1.5倍くらいだろう。8000元あったら海外旅行もできそうだ。


日本の出産費用を約40万円と考えると、対給料比でのお高い感は同等。同紙とポータルサイトの共同アンケート調査では、2000元(3万円、実感:給料1ヶ月弱)以下が理想的という意見が7割を占めた。しかし、みんながそこそこリッチになり始め、マンション買って、車も買って、消費に盛り上がる北京では、出産も金食い虫なものへと高騰してゆく。


なお、1980年代の出産費用は2000〜5000元(3万〜7万5000円)、社会保障はお国が負担していた70〜80年代には30〜100元(450〜1500円)、さらに1960年代は5〜10元、つまり100円前後で出産が出来たそうである。