EMSバトル

不在のときに、EMSが届いた。中国にもEMSはある。24時間案内サービス、上海−北京間は翌日配達などサービス向上を図り、アバウトで検閲も入る中国の郵便事情のなかでは、比較的信頼できるものである。


さて、その再送を依頼したところ、午前か午後かしか時間指定ができない。午前は12時までに到着するというので、外出の予定をずらして待つ事しばし。しかし12時になっても届かない。


局に問い合わせたところ、電話口のおじさんは「そのうち届く」。そのうちではだめで、12時すぎにはどうしてもでかけなければならない用事があり、その用事にはEMSで届く書類がいるのだと説明すること、さらにしばし。


配達員から連絡をもらいたいと告げても、「配達員は携帯電話を持っていない」。そんなはずはなく、そもそも以前、配達員から電話をもらったこともある。とにかく急いで書類がほしいので、配達員に連絡をとってほしいということまたまたしばし。電話口でおじさんは、くちゃくちゃと食事中のようだった。


さらに20分待っても連絡がなく、みたび連絡を入れると、今度は「あんたの携帯電話番号、間違っているからつながらない」という。確認したところ、間違ってはいない。埒が明かないため、責任者に代わってほしいといえば、「責任者は今日は休み」。さらに配達員にこちらから連絡をするといえば、「個人のプライバシーなので番号は教えられない」。


どうにもならないので、EMSの専用苦情受付に電話をし(EMSにはそんな窓口もある)、苦情窓口のお姉さんから局に問い合わせてもらったところ、お姉さんいわく、「もうすぐ届くって言ってます」。結局、こういうときはたぶん、天に祈るしかないのだと思う。