CM費50億円、交通事故死者10万人

昨日に続いて中国的歳末ニュースを2つ。旧暦の大晦日に放映される中国版紅白歌合戦春節聯歓晩会」のCM費は前年の3億6000万元を上回り、4億元(1元=13円、約50億円)を超える見込み、だそうである。NHKではCMは取らないが、中国の中央テレビはCMを入札形式で決定する。今年、同番組の零時のCMの最低価格は966万元からスタートで、歴代の最高額となったと新聞で報じられていた。ちなみにCCTVの一般的なCM価格は、高くとも30秒で20万元程度と聞いている。


NHKがこのくらいCM費を取れたら、紅白歌合戦も少しは面白くなるかもしれない。もっとも海外で暮らす日本人にとって、衛星放送で観る日本の紅白歌合戦は、年越しを実感する貴重な機会なので、あまり面白さは求められないかもしれない。


話変わってもう1つのニュース。中国の2005年の全国交通事故数は45万件で、死者は10万人にのぼった。日本の場合は交通事故95万件、死亡者約8000人。人口比的にはそれほど変わりはないようだが、中国のデータはそもそもあまり正確ではない。45万件という数字には路肩でぶつかって罵り合っているようなよくある事故はカウントされていないと思われる。


なお、交通違反の罰金は10億元、日本でいうと130億円くらい。この数字はまだまだ増えそうだが、徴収した罰金が、きちんと銀行を通じて財政部(大蔵省)に支払われるべきというのが庶民的関心事だそうである。