爆竹解禁と注意のお知らせ

今年の春節は1月29日、そろそろ、テレビでは春節休みの臨時列車のニュースなどが流れ、街中で真っ赤な正月飾りが目につくようになり、どこか「年末」ムードが漂っている。


今年、北京で爆竹が解禁される。中国では爆竹をバンバンやって旧正月を祝う習慣があるのだが、粗悪な質の火薬により事故が多発したことから、93年、市内での爆竹使用が禁止された。しかしそれでも爆竹がないと年が明けた気がしないそうで、毎年、隠れて爆竹をする人々が後を絶たない。結局、事故も起こり、かえって危険だということもあって、日にち限定、時間限定の爆竹解禁となった。


さて、その爆竹に関して、大使館からお知らせメールが届いた。北京の公安局から、爆竹や花火などにより、在留邦人が予期せぬ事故に巻き込まれないよう注意を喚起してほしいという要請があったそうで、公安局によれば、特に1月28日の大晦日の夜は、「見物のため興味本位での外出は控えた方が無難」だそうである。


晦日こそ、興味本位で外出したい私としては、「海でおぼれたくなければ海に行かないように」と言われているような気がしないでもないのだが、先日、マッサージに行ったときのこと。東北出身で皇帝も輩出した満族のマッサージ師のお兄さんは、「北京の爆竹って、東北のよりも火薬の質が悪いし、量も多い」と言う。北京では正規の工場で作られていない安価な闇爆竹も出回っており、死者を出す事故につながりかねない。


東北ではそんな事故はないのかと問うと、「ないと思うな。せいぜい、指が1本なくなるくらいかな」だそうである。