住所登録のナゾ

派出所に住所登録に行った。言葉にするととても簡単そうなことなのだが、この住所登録には諸説ある。パスポートだけ見せて、その場で住所を書いておしまいになったという人もあれば、引越しの2日後に行ったところ非常に怒られ、最終的に「手土産」を渡して登録してもらったという人もいる。


ちなみに法律上は引越し後、24時間以内に管轄の派出所(中国では派出所で外国人を含めた住人のデータ管理をしている)へ、パスポートとビザまたは外国人居留証などの証明書類、大家さんの戸籍謄本を持って行き、登録することになっている。


けれど以前、私が登録に行ったときには、大家のおばさんが部屋の所有証明書を持っていないということですったもんだした。そんな調子のため、大家のおじさんに協力をお願いし、一緒に派出所に行ってもらった。派出所ではおじさんの証明書を念入りに検討して登録、私の方はパスポートをちらりと見せただけで終わってしまった。あいかわらずナゾの住所登録である。


後日、派出所の警察が私の部屋までやってきた。ドア越しになにやら言っているのだが、よく聞き取れない。試しに「大家さんとこ行ってね」と言うと、あっさり帰って行った。その後、ドアの脇にお知らせシールがペタリを貼られているのに気付いた。戸締りはキチンととか、臨時住所登録をしましょうとか、緊急時は××まで電話をとかそんな内容である。他の家には貼られていない。果たしてこれがいったい何なのか、やはりちょっとしたナゾなのである。