熟年単身とクリスマスイブ

週刊誌「中国新聞週刊」に「熟年単身」のレポートが掲載されていた。中国でも35歳でシングルマザーとか40歳の独身女性とか、そんな女性たちが時代の「気分」として語られる。テレビでは美人の独身弁護士たちが繰り広げる恋愛コメディ「律政佳人」とか、同じくバリキャリ独身女性たちの「好想好想談恋愛(とってもとっても恋愛がしたい)」とか、バブリーでとんがった女性たちのドラマが話題に上る。


調査によれば、北京で法定結婚年齢(男22歳、女20歳)に達した独身男女は100万人で、このうち熟年単身も「少なくない」そう。あいかわらず数字が劇的にアバウトな中国の記事だが、上海の中山公園ではホワイトカラーのいわゆる「ねるとんパーティ」なども開催されたという。


「熟年単身」はリッチさの象徴だ。しかし同時に、日本でもとかく話題にのぼる少子化高齢化社会も到来しつつある。同誌では「単身は果たして『危険』なのか新たな価値観を生み出す『チャンス』なのか」と問いかける。


ところで本日、世間はクリスマスイブだった。「熟年単身」の私は同じく「熟年単身」の女友達たちと、北京の六本木みたいな場所のおしゃれなブラジリアンレストランで、リッチで美味なディナーをいただいていた。今どきの北京におけるイブの過ごし方としては、それほど間違っていなかったと思う。