青蔵鉄道

ゴルムドとチベットを結ぶ青蔵鉄道が、来年7月に運行を開始するという。これで中国全省区に鉄道が走ることになる。初回は北京、上海、広州などの大都市からゴルムド経由でラサまで結ばれる。


高度4500mを超える高山列車のため、飛行機と同様の気圧調整設備を搭載する。チベットは「秘境の地」として国内でも人気の高い旅行先だが、これでさらに漢族の旅行者が増えるだろう。


昨年の夏、ラサから四川省成都まで陸路で移動したとき、チベットの幹線道路沿いには漢族の街ができていた。ラサでもその他の都市でも、チベットの人々と漢族はけして交じり合わないものではあったが、同時に漢族のもたらす経済効果はさまざまな形で緩やかに、チベットのなかに染み込み溶け込んでいた。


青蔵鉄道もまた、そうしたものの一つになるだろう。もっとも私は、嬉々として乗りに行くだろうと思うが。