極寒とスポーツクラブ

北京に戻ってきたとたん、氷点下10℃の世界となった。首から上がもげそうなほどである。これは北京に限ったことではなく、テレビのニュースでは、海と山に囲まれ比較的温暖なはずの山東省威海市が大雪に埋もれていた。インタビューに答える市政府のお偉いさんは、「断固として市民生活の利便性をまもる!」と力強かったが、そのバックで雪かきをするブルドーザーは降り続く大雪に埋もれそうだった。


北京市の住宅は、基本的には中国版セントラルヒーティングを装備している。このため、家の中は比較的すごしやすい。けれどトイレのない昔からの長屋に住む住人は、外の公共トイレに行くのに難儀をしている、というのが北京の庶民派新聞の三面記事。


またその三面記事によれば、この寒さでもスポーツクラブは好調で、冬は脂肪がつきやすいからと、若い女性が露出度の高い服で、最近流行りのラテンダンスを踊り狂っているそうである。