北京の地下鉄大改造。

北京の地下鉄1、2号線に自動改札が4月1日より導入された。はずだと思ったのだが、まだ、本格的な始動にはいたっていない。自動改札機はカバーがかかったままで、あいかわらず、改札口では係員のおばさんたちが、おしゃべりしながら切符をちぎってくれる。


北京の大衆紙「北京晩報」の報道によれば、5月からこれまでの紙の定期券が使えなくなるものの、いまだ130万人が交換していないとのこと。同紙ではトップで報じて、さっさと交換するよう促していた。


地下鉄1、2号線は、日本のODA円借款で敷設された北京初の地下鉄。冷房もなく、車両もだいぶ古くなったことから、2007年までに冷房付きの新車両に全面交換、さらにそれに先駆け、今年から全駅、自動改札を導入し、現在突貫工事で建設中のその他の地下鉄などと、同じICカードで利用できるようにする。しめて43億元なり(1元=約14円)。


ところで地下鉄駅には今、自動改札化にあたって導入されるIC定期券の通知が張りだされているのだが、そこに記載された批准元関連機関は北京市交通委員会、北京市発展改革委員会、財政局、北京市教育委員会、民政局、労働社会保障局、運輸管理局の総勢7機関。中国で、地下鉄の改札を自動化するのもかなりごくろうさんなことなのである。