禁煙とバスサービスの向上

1ヶ月ほど前、2008年のオリンピックに向けて、北京は禁煙を強化するというニュースがあった。たばこ社会の中国では、たばこは酒と同様、コミュニケーションの円滑油のようなところがある。おっさん同士がたばこを勧めあい、もくもくと煙をふかしながらのんびりおしゃべりしている姿を見かける。私は煙草を吸わないので、禁煙は大歓迎なのだが、この国で禁煙を強化するというのは、ソウルオリンピック前の犬肉やめようキャンペーンみたいなものかもしれない。


たばこといえば、先日、知人が売店マイルドセブンを買うと、中身はセブンスターだった。ニセ煙草はよくあることだそうで、路上でもしばしば安価なバッタモンの煙草を売っているのを見かける。禁煙もさることながら、まずはパッケージと中身を一致させることを強化するべきではと思わないではない。


また、オリンピックに向けたバスのサービス向上のため、北京市バスでは、乗務員は体重60キロ以下で厚化粧を禁止するという。私はバスの運転手や切符切りのおばさんが、太ってても厚化粧でもかまわない。それよりむしろ、鼻をモリモリほじったり、その手で切符を切ったり、降りる駅を聞いたときに鼻でふふんと無視したりするのをやめてほしいと、しみじみ思う。